研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は,授業を受けた学習者全員を,また授業時間全体を対象として,学級規模による授業中の児童の課題従事行動と,教師の児童に対する関わりの違いを検討することであった。小学校第4学年の児童を対象に,32-35人,20人,10-15人の学級を実験的に編制し,各学級に対して同一指導案による2時間の実験授業を実施し,ウエアラブルセンサで即時的・経時的に測定された授業中の児童の揺れの周波数と,児童が受けた机間指導の回数を分析した結果,学級規模が大きいほど,他の児童と比べて授業中の身体運動が逸脱する児童が多くなることと,学級規模が教師の机間指導の実施に与える寄与は比較的大きいことが示唆された。
教育心理学