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2017 年度 実施状況報告書

発達障害院生の主体性は発達するか:主体性発現・発達プロセスの支援モデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K13483
研究機関名古屋大学

研究代表者

鈴木 健一  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (10284142)

研究分担者 山内 星子  名古屋大学, 学生相談総合センター, 特任助教 (00608961)
野邑 健二  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 特任教授 (50345899)
杉岡 正典  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 准教授 (70523314)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード主体性 / 個別心理面接 / 居場所支援 / ボードゲーム / 研究室カウンセラー
研究実績の概要

研究1「横断的調査研究」を実施し、現在、分析をしている。
研究2では「要支援群に対する横断的実践研究」として、「要支援群」の大学院生に対して、(1)個別心理面接支援と(2)グループ居場所支援を実施した。
(1)個別心理面接支援では、安全感と安心感を礎としながら,支援者は発達障害院生との間で対人交流や相互作用を促進した。これは第6回精神分析的心理療法フォーラムにおいて発表した。また、ある研究室を対象として、カウンセラーがカウンセリングルームに滞在し、個別心理面接をベースとした自由な会話を軸に、対人交流をうながした。その結果、主体性の向上と個別心理面接機能の有効性が検証された。これは、名古屋大学地域貢献事業シンポジウム「苦戦する青年を育てる」において発表された。
(2)グループ居場所支援では、「要支援群」を対象としたグループ活動を実施した。具体的には、毎週、ボードゲームを介したグループ活動を行なった。対象者の自己表現を促し、発達障害院生の主体性の発達を促した。主体性の尺度や情緒的な尺度においては、有意な変化は認められなかったが、彼らの行動には顕著な変容・進化が認められた。これは、第51回全国学生相談研究会議、 ならびに、名古屋大学地域貢献事業シンポジウム「苦戦する青年を育てる」において発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通り、そして、仮設通りに発達障害院生への支援が実践できており、その意味でもおおむね研究は順調に進んでいるといえる。

今後の研究の推進方策

平成29年度に引き続き、研究1「横断的調査研究」と研究2「要支援群に対する縦断的実践研究」を実施する。
そして、研究3「関係性原理に基づいた支援モデル構築に関する研究」を実施する。研究1、研究2により明らかとなっ た発達障害院生の主体性の発達プロセスを実践的に検証し、「関係性原理に基づいた支援アプローチ」の実践的有用性と妥当性を検討していく。そして、支援モデルを提唱する。

次年度使用額が生じた理由

主な理由としては、学会開催地が近隣大学であったため、旅費の使用額が想定していたよりも少額となったこと、グループ活動に使用していたボードゲームの金額が想定よりも少額で対応できたことがあげられる。
次年度は、国際学会での発表や、米国の大学との共同研究を実施することで、翌年度分として請求した助成金と合わせて使用する計画である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 発達障害学生が体験するパラタクシスな世界2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木健一
    • 雑誌名

      精神分析的心理療法フォーラム

      巻: 6 ページ: 64-65

  • [雑誌論文] 学生相談機関における発達障害学生の来談状況と課題2017

    • 著者名/発表者名
      山内星子、杉岡正典、鈴木健一
    • 雑誌名

      名古屋大学学生相談総合センター紀要

      巻: 16 ページ: 25-29

  • [学会発表] 学生の主体性に刺激を与えるグループ活動の試み2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木健一、杉岡正典
    • 学会等名
      第51回全国学生相談研究会議
  • [学会発表] 新たな学生相談体制の構築の試み(1)2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木健一、杉岡正典、山内星子
    • 学会等名
      日本学生相談学会第35回大会
  • [学会発表] 発達障害学生が体験するパラタクシスな世界2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木健一
    • 学会等名
      精神分析的心理療法フォーラム

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公開日: 2018-12-17  

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