研究課題/領域番号 |
16K13485
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
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研究分担者 |
李 正姫 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10747984)
兵藤 好美 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (90151555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 異文化間食育 / 食の健康教育 / 健康心理学 / 異文化間心理学 / 異文化間教育 / 在日留学生 / 在外日本人留学生 / 異文化適応 |
研究実績の概要 |
在日留学生と在外日本人の食の異文化適応について、調査と分析を進めた。そして異文化滞在者の食の実態把握を進展させ、異文化間食育に必要な要素と考慮すべき事柄を調べ、異文化圏での食の健康教育構築に向けた検討を進めた。 "Cross-cultural Health Psychological Perspective of Eating Behaviors: Developing Cross-cultural Dietary Education for Sojourners."と題したキーノートスピーチを、The 6th Asian Congress of Health Psychology, PACIFICO Yokohama, Yokohama, Japan.で行い、ここまでの研究を総括した。食を中心にすえながら、日本の健康法の特徴について海外向けにまとめ、食文化の差異から困難や文化学習が生じる現象について考察した。 海外研究者とのシンポジウムとして、Contributed Symposium: Health Psychology "Psychology and nutrition: Exploring nutrition-related behaviors to improve health and wellness from clinical setting to community". Japanese students' cross-cultural adjustment related to eating in France:Implications for cross-cultural eating education from cross-cultural health psychological perspective.を行い、在仏日本人の食の異文化適応について発表した。インドネシアなどのシンポジストとの議論が進んで、研究のアイディアを練ることができ、次の同会議にも継続企画を立てることとなった。 "Comparison of Dietary Behaviors and Acculturation of Korean and Japanese Students in Japan.”を、The Asian Conference on Psychology & the Behavioral Sciences 2016 Official Conference Proceedings.にて発表し、在日留学生の食の異文化適応について、対象者の出身国の研究者らと議論を重ねた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
未開拓領域に挑む研究であるが、調査結果の分析、発表、刊行が進み、また関心を共有する海外研究者との議論の場を持って考察が深まり、異文化間食育のありようが少しずつみえてきた。
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今後の研究の推進方策 |
これまで実施した調査で得たデータの分析と発表を進める。新たな対象者に向けた調査を実施して、実証的把握の範囲を拡大する。介入実践研究へのステップとして、小規模の健康教育の試みの準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
フィールドの事情にあわせて実施時期を後へと調整した調査研究があり、その経費は次年度に確保した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に当該の調査を実施する予定。
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