本研究では、看護師が体験する外傷性ストレス(外傷的体験)が現在の仕事やバーンアウト、抑うつ、心的外傷性ストレス症状などに与える影響を調べた。また、バーンアウトや抑うつの予防と回復のための支援介入法を考案するため、看護師の有するレジリエンスや周囲への援助要請がバーンアウトの予防と軽減に及ぼす効果を検証した。その結果、外傷的体験が現在の仕事やバーンアウト、抑うつなどに強く影響を与えており、体験者の1/4は心的外傷性ストレス症状が強かった。さらに、看護師のレジリエンスはバーンアウトや抑うつの予防に寄与することや、上司などへの援助要請がバーンアウトや不安を軽減することが判明した。
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