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2017 年度 実施状況報告書

ヒト視覚警報野の発見と機能・構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K13506
研究機関京都大学

研究代表者

山本 洋紀  京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (10332727)

研究分担者 楊 家家  岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (30601588)
福永 雅喜  生理学研究所, システム脳科学研究領域, 准教授 (40330047)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード大脳辺縁系 / 運動視 / 帯状回峡 / fMRI / 周辺視
研究実績の概要

大脳には猛獣の姿のようなストレッサーに対処するための適応系が備わり、その中核は扁桃体にあると考えられている。本研究の目的は、『扁桃体以外にも、感覚的ストレッサーを処理する未発見の領野がヒト大脳の辺縁部である帯状回峡に存在し、視覚警報野と呼びうる機能特性を持つ』という仮説を検証することである。
初年度は、視覚警報野を同定するためのfMRI実験を実施し解析を行った。仮説通り、視野周辺運動刺激に対して帯状回峡の賦活が見られ、この領域の活動は注意が周辺からそれている時に高まることがわかった。さらに、帯状回峡の課題時の機能結合を調べたところ、海馬や扁桃体等の情動に関与する脳深部領域との結合が見られた。
次年度は、以上の解析をさらに進めた。特に、注意との関連、神経結合に関する分析を詳細に行った。また、視覚警報野との注意との関係を調べる眼球運動測定実験の準備を行い、様々な視運動刺激を使って予備実験を行い、実験パラダイムを模索した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

視覚警報野(Human prostriata)の発見に関する論文を投稿する予定であったが、イタリアのグループに先を越されてしまい(Mikellidou et al. 2017)、当初予定した内容での投稿は叶わなかった。研究の新規性を出すために、解析を追加することになった影響で、予定していた解剖画像の脳イメージング実験も遅延している。

今後の研究の推進方策

今後は、まず、追加解析に基づいて論文投稿を行う。平行して、視覚警報野と行動の関係を探るための心理実験と解剖画像の脳イメージングを実施する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)物品の価格変動の影響で少額の残金が発生した。
(使用計画)次年度使用額は極めて少額であるため、申請した使用計画に変更はない。

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公開日: 2018-12-17  

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