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2018 年度 実績報告書

脳と主観的感情反応及び物理特性に基づいて標準化された触覚刺激の作成

研究課題

研究課題/領域番号 16K13507
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

金山 範明  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (90719543)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード触覚 / 感情 / fMRI / 脳波
研究実績の概要

本研究費の主目的であった感情を喚起する触覚刺激提示デバイスは完成し、脳波計測においても、fMRI計測においても問題なく使用できることが確認され、実際に感情喚起実験を行った。これらの成果は、前者を感情喚起を行うことのできる触覚デバイスの開発に関する論文として、後者を圧力と速度を統制した触覚刺激による感情喚起実験の報告として、それぞれ国際誌に投稿中である。
また多くの実験参加者に視覚・聴覚・触覚刺激に基づく感情喚起実験を行ったデータから、各感覚と感情の結びつきには個人差があることが明らかになった。これをより詳細に検討するため、質問紙を作成し、人が感情を感じる際にどの程度各感覚情報が寄与するかを測定した。この結果は「感情体験への各感覚寄与度のパタン分析」として第10回多感覚研究会にて発表を行った。この成果により示唆された感覚と感情に関する個人差について、脳科学的に検証する新たな研究を、所属研究機関のプロジェクトとして引き続き行っている。
情報技術協会講演会企業向けセミナー「触感が感情認知に及ぼす影響とその可視化、製品応用」において、「触感に反応する脳反応測定と感情状態の可視化」と題する講演を行った。また本基礎技術を基にした企業共同研究を3件開始し、科学研究費で構築した研究パラダイムおよび知見の産業応用への発展を継続的に行っている。また本研究費で研究協力者として参画した埼玉大学原正之准教授との共同研究として科学研究費基盤研究B「ロボティクス・ハプティクス技術に立脚したヒトの自他認識操作技術の創成」が採択され、触感にかかわる研究を継続的に行うことになった。
以上のように本研究計画において、脳波およびfMRI実験においても触覚刺激を用いて感情喚起実験を統制的に行うことができるようにり、感情と触感に関する心理および脳科学研究を行う基礎を構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ロボティクス・ハプティクス技術を用いたSelf-Ticklingに関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      原正之・浅見弘太郎・金山範明・石野裕二 ・山口大介・高崎正也・水野毅
    • 学会等名
      日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会201
  • [学会発表] 触感に反応する脳反応測定と感情状態の可視化2018

    • 著者名/発表者名
      金山範明
    • 学会等名
      情報技術協会講演会「触感が感情認知に及ぼす影 響とその可視化、製品応用」
  • [学会発表] 感情体験への各感覚寄与度のパタン分析2018

    • 著者名/発表者名
      金山範明・橋本淳也・平本亮介・山脇成人
    • 学会等名
      第10回多感覚研究会

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公開日: 2019-12-27  

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