研究課題/領域番号 |
16K13516
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤田 晃之 筑波大学, 人間系, 教授 (50261219)
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研究分担者 |
吉田 武男 筑波大学, 人間系, 教授 (40247945)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | Ed.D. / 教育専門職学位 |
研究実績の概要 |
平成28年度においては、現職教員を対象とした教育専門職学位に関する先行研究の収集・分析と国内外の先進事例の調査を同時に進展させた。先行研究については、国立情報学研究所「CiNii」、国立国会図書館「NDL-OPAC」、アメリカInstitute of Education Sciences「ERIC」、ドイツDeutsche Nationalbibliothek提供の検索エンジン等の文献等データベースを活用して収集した。また、国内・海外実地調査にあたっては、調査対象大学等におけるEd.D.相当プログラムについて、量的・質的両側面における情報を入手した。 具体的な調査対象は以下の通りである。 国内調査:広島大学教育学研究科、愛知教育大学大学院・静岡大学大学院教育学研究科、名古屋大学大学院教育発達科学研究科 国外調査:カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(CSULA)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)[以上アメリカ]、ボン大学、ベルリン自由大学[以上ドイツ]
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究の収集及び国内調査、ドイツ調査については所期の計画通り進捗している。 アメリカ調査については、当初計画していたカーネギー財団Carnegie Project on the Education Doctorateへの調査について、日程調整がスムーズに進まず、平成29年度に実施することとした。それにより、平成28年度におけるアメリカ調査の対象がカリフォルニア州に限定されたことから、当初予定していたカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に加え、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(CSULA)においても調査を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度においても、先行研究の収集・分析と国内外の先進事例の調査を同時に進展させる。 平成29年度の実地調査は、国内第二次調査(対象とする全機関)、アメリカ第二次調査(ペンシルベニア州立大学、マサチューセッツ大学アマースト校、カーネギー財団Carnegie Project on the Education Doctorate)とする。第二次調査実施に当たっては、平成28年度の各調査によって明らかとなった知見を基に調査枠組みを更新し、より詳細な調査を実施する。 これらの調査結果を踏まえ、初等中等教育段階の教員を広く対象とした高度な研修を担い得る教育専門職学位(Ed.D.)プログラムのグランドデザインと、設置までの具体的なロードマップを構想し、その成果を国内学会で発表する。また、研究成果報告書を取りまとめ、関係機関に配布する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国外実地調査が年度末となり、資料整理及び翻訳等に関する人件費・謝金の支出が不要となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
国内外の調査で得られた資料の整理及び重要資料の翻訳、研究成果報告書の取りまとめ等に際し、リサーチアシスタントおよび研究補助員を雇用する。
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