専門高校のように教育内容が専門的に分化していたり、進路が大きく分かれたりていても、そうした教育内容や進路が学級編成の現実にぴったりと反映するとは限らず、そこには様々な教育的配慮から別の教育的カテゴリーとして、時に学級が活用されていることが本研究の事例から強く示唆されることになった。このことは、高校教育にとっての「学級」の意味を再評価することにもつながっていく。ただし、高校における「学級」は小学校や中学校と比べた場合には大きな意味を持っているとはいえない。今後はさらに高校における教育カテゴリー使用の意味を問う研究を深めていく必要性が明らかとなったといえる。
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