研究課題/領域番号 |
16K13539
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研究機関 | 田園調布学園大学 |
研究代表者 |
生田 久美子 田園調布学園大学, 大学院人間学研究科, 教授 (80212744)
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研究分担者 |
尾崎 博美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (10528590)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 師弟関係 / ケアリング論 / 創造性 / 卓越性 / 受容性 / 「わざ」の伝承 / Negative Capability |
研究実績の概要 |
本科研の最終年度にあたる2018年度は、2018年5月にアメリカ、ボストンにおけるJane Roland Martin氏へのインタビュー調査、10月に教育哲学会及び12月にPHILOSOPHY OF EDUCATION SOCIETY OF AUSTRALASIAにおいて調査を実施した。その上で、3年間の文献及びフィールド調査の結果を分析してまとめ、成果発表を行った。 成果報告としては、2018年12月に東京大学で実施された日本認知科学会冬シンポジウムにおいて、生田が「専門家の「わざ」とは何か―傾向性(disposition)からNegative Capabilityへ―」を発表した。また、2019年2月にフランスで開催された研究会「比較教育学研究の現在―教育思想・制度・カリキュラム」において、尾崎が「教育モデルとしての「師弟関係」の検討―「ケアリング」論の観点から―」を発表した。 さらに、2019年3月に日本教師学学会第20回大会において、尾崎・生田が「「師弟関係」が可能にする創造的な「教える」とは何か―「ケアリング」論の観点から―」の発表を行った。本報告では、「ケアリング」関係としての「師弟関係」は、①師匠による弟子の受容、②弟子による師匠の受容、③師匠と弟子による対象の受容という3つの特徴があることを明らかにした。また、当該モデルが①「教える」と「学ぶ」に基づく新たな創造性・卓越性を生み出すメカニズムを持ちうること、②師匠が有する「教える」の卓越性として「受容性」がもつ重要性を示しうること可能性をもつことを示した。 本科研の成果の一部は、生田久美子「「教える」専門家の「わざ」とは何か―傾向性(disposition)からNegative Capabilityへ―」として、2019年3月に刊行された書籍『教師のわざを科学する』内に収録・公刊された。
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