本研究では1)M.グラント『偉大なる人種の消滅』(1916)、H.S.チェンバレン『19世紀の基礎』(1899)、J.A.ゴビノー『人種不平等論』(1853-55)の「人種論」を分析し、彼らが人間をどのように区別し、特定の人々を社会から排除する政策に適用しようとしていたかを検証した。 2)続いて第二次世界大戦後のドイツにおける音楽文化の変遷と現代におけるその社会問題を研究した。とりわけ暴力の賞賛、同性愛者に対する誹謗、女性蔑視表現などが多用されているギャングスター・ラップ(Gangsta-Rap)音楽に対する青少年保護の観点からの取り組みを、ShindyのCD 'NWA'を例に検証した。
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