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2018 年度 研究成果報告書

異文化理解教育の新たな課題-ドイツの極右グループの音楽活動を中心に-

研究課題

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研究課題/領域番号 16K13543
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 教育社会学
研究機関筑波大学

研究代表者

畔上 泰治  筑波大学, 人文社会系, 教授 (70184174)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード青少年保護 / メディア規制
研究成果の概要

本研究では1)M.グラント『偉大なる人種の消滅』(1916)、H.S.チェンバレン『19世紀の基礎』(1899)、J.A.ゴビノー『人種不平等論』(1853-55)の「人種論」を分析し、彼らが人間をどのように区別し、特定の人々を社会から排除する政策に適用しようとしていたかを検証した。
2)続いて第二次世界大戦後のドイツにおける音楽文化の変遷と現代におけるその社会問題を研究した。とりわけ暴力の賞賛、同性愛者に対する誹謗、女性蔑視表現などが多用されているギャングスター・ラップ(Gangsta-Rap)音楽に対する青少年保護の観点からの取り組みを、ShindyのCD 'NWA'を例に検証した。

自由記述の分野

ドイツの社会と文化

研究成果の学術的意義や社会的意義

若い世代において人気の高いラップやロック音楽には、その歌詞の中に反社会的な内容を含むものもある。本研究では異文化との共生社会の構築を目指す現代のドイツが、こうした反社会的な内容を含む文化活動に対して未成年者保護の観点から実施している規制の事例を、青少年が好む音楽の事例を通して考察した。とくに基本法(憲法)に盛り込まれている未成年者保護への義務と表現の自由の保障という、時には大きく対立する価値の衡量に注目し分析した。こうしたドイツの事例研究は、日本においても、とくにマンガやアニメなどの青少年文化をめぐるメディア規制や異文化受容の際に生じうる諸問題を考える上で参考となるであろう。

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公開日: 2020-03-30  

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