本研究では、1938年までに創設された全国の高等女学校・実科高等女学校について各学校における3時点の進路に関する統計と公立/私立、創立年、所在地などの学校基本データを収録したデータベースを作成した。さらに上でデータベース化した高女・実科高女が戦後新制高校化するさいの経緯(統廃合、別学維持/共学化)とその後の推移について学校別に調査を行いデータベースを構築した。 それらのデータベースにもとづき、近現代日本の中等教育において学校文化が女子生徒の職業アスピレーション(将来の職業的地位に向けての志望・達成動機)の形成に及ぼす影響を実証的に分析した。研究成果について学会発表を行い、出版の準備を進めた。
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