研究課題/領域番号 |
16K13557
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研究機関 | 国際武道大学 |
研究代表者 |
高木 誠一 国際武道大学, 体育学部, 教授 (50292503)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 学業成績 / 形式的認知能力 / 社会階層 / 学習態度 / 学習習慣 / 縦断研究 / 介入研究 / 教育社会学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学力の階層差問題、教育機会不平等の維持問題の発生源としての学業成績の規定因に関する中核的なメカニズムを、<ハビトゥスのコード変換>の観点から、児童生徒約1200名のコーホート(平成28年度の小学第一学年から第六学年)に対する3年間の個別追跡縦断介入研究によって、明らかにすることである。特に家庭において生成される一次的ハビトゥスと学校文化等のコードが付加されることによって生成される二次的ハビトゥスに着目する。 本研究の課題は、学業成績(従属変数)の変化を、家庭環境要因・学校環境要因・個人内要因(独立変数)の変化で説明し、学力形成の中核的なメカニズムを明らかにすること、および生活習慣・学習習慣改善手法(HQC)の介入研究を実施することである。 本研究の目的・課題を達成するため、2年目である平成29年度においては、関東地方の市区町村レベルの4教育委員会の5小学校と4中学校の研究協力のもと、従属変数である児童生徒を対象とする各種学力テストと独立変数である児童生徒を対象とするアンケート調査、生活習慣・学習習慣改善手法(HQC)の介入研究および担任教諭・教科担当教諭を対象とするアンケート調査を実施した。 以上の調査研究から蓄積された研究成果の一部については、論文発表と学会発表を行った。平成29年度に発表した主な研究成果は、「学力」の社会的構成に関する論稿と、児童における学習に関する社会的環境と学習態度との関連性および児童の個人内要因の統計的制御による学業成績に対する出身家庭の独自関連性に関する学会発表である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究課題は、平成28年度の小学第一学年から第六学年コーホートに対する2年目の個別追跡縦断介入研究を実施することであった。 従属変数である児童生徒を対象とする各種学力テストと独立変数である児童生徒を対象とするアンケート調査、生活習慣・学習習慣改善手法(HQC)の介入研究および担任教諭・教科担当教諭を対象とするアンケート調査を実施することによって、実証分析を継続し、その成果の一部を論文発表や学会発表の形で公表した。 以上から本年度の研究課題をおおむね順調に遂行することができたと評価する。
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今後の研究の推進方策 |
「現在までの進捗状況」で述べたように、本研究課題はおおむね順調に進展している。個別追跡縦断介入研究の3年目においては、コーホートの学年進行に伴って、対象学年は小学第三学年から中学第二学年となる。 研究成果については、適宜、児童・保護者・学校に研究成果のフィードバックを行い、学会での発表を予定している。調査結果などをもとにさらに分析を深め、可能なテーマについて論文化していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究の従属変数である各種学力テストは、未修事項が極力少ない状態での実施が望ましいため、平成29年度末に実施した。また研究協力校1校は、研究協力校の都合により、平成30年度当初に各種学力テストを実施した。そのため、各種学力テストの採点・納品・請求・支払いが翌年度扱いとなったためである。 平成29年度末・平成30年度当初に実施した平成29年度分の各種学力テストの支払いは、平成30年度の年度当初に実施した。平成30年度分については、研究計画に沿って、使用する計画である。
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