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2018 年度 実績報告書

生物教育における環境倫理意識を高めるバイオフィリアの概念を導入した環境教育の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K13566
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 容子  筑波大学, 人間系, 助教 (40738580)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードバイオフィリア / 生命愛 / 環境教育 / ディープ・エコロジー / 自然との一体化
研究実績の概要

本研究は、生徒のバイオフィリアへの気づきを促し、環境倫理意識を高め、環境保全に寄与する態度と行動力を育成する高校生物の生態学分野における環境倫理教育プログラムを開発し、環境倫理教育の理論と実践に関する基礎知見を得ることを主目的としたものである。
前年度までは、近代の生物学の流れの中でのバイオフィリアの出現・展開、環境思想の流れとの関連、大学の生物学の教科書への導入、そして、バイオフィリアの概念を導入した初等教育の実践の特質について明らかにした。
今年度は、まず、環境教育、特に生物教育における環境倫理意識の育成を促す概念として扱われているディープ・エコロジーとバイオフィリアの概念の対比を行い、それらの共通点、差異点を明らかにした。そして、その共通点、差異点に基づき、生物教育において、行動変革まで結びつくような環境倫理意識を強く動機付けるための環境教育を開発するに当たって検討すべきいくつかの視点を指摘した。その成果を投稿論文にまとめた。次に、これまでの文献調査の結果より、バイオフィリアの概念を導入した環境教育実践の多様性についてまとめ、学会発表を行なった。その教育実践の多様性に関しては、特に特徴的な傾向として,認知的バイオフィリアを導入した事例、バイオフィリック・デザインを適用した事例、エコロジカル・リテラシーを基盤とした事例の実践的な広まりが明らかになった。最後に、以上の文献研究をもとに、高校生物での実践的検討を見据えた実践として、中学校理科における、バイオフィリアとディープ・エコロジーの概念を連関させた環境教育プログラムを開発し、公立中学校の2年生2クラスを対象として2時間連続の授業実践を行い、その結果を分析した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Contrast between Concepts to Promote Students’ Awareness of Environmental Ethics in Biological Education: Focusing on the Concept of Deep Ecology and Biophilia2018

    • 著者名/発表者名
      Yoko YAMAMOTO
    • 雑誌名

      Bulletin of Institute of Education, University of Tsukuba

      巻: 43 ページ: 17-29

    • 査読あり
  • [学会発表] バイオフィリアの概念を導入した環境教育実践の多様性2018

    • 著者名/発表者名
      山本容子
    • 学会等名
      日本理科教育学会第68回全国大会

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公開日: 2019-12-27  

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