| 研究課題/領域番号 |
16K13568
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| 研究機関 | 筑波大学 |
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研究代表者 |
礒田 正美 筑波大学, 人間系, 教授 (70212967)
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| 研究分担者 |
畑中 敏伸 東邦大学, 理学部, 准教授 (30385942)
銀島 文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総合研究官 (30293327)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | カリキュラム開発 / 教育課程基準 / 数学 / 理科 / 小学校 / 中学校 / アセアン経済共同体 / 東南アジア教育大臣機構 |
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| 研究実績の概要 |
本挑戦的萌芽研究は、ASEAN共同体の数学・理科教育課程開発を担うASEAN教育課程関係者と日本の数学・理科実践的教育課程開発関係者とが近未来教育課程を協議し、Japanイニシアティブ理数教育課程開発ネットワークの基盤構築を行うことを目的としている。先方関係者を招聘し、SEA-BES(SEAMEO-Basic Education Standards)の草稿作成に日本側関係者がアドバイザとして参加する機会を設けることができ、その参加を通じて、先方機関及び、各国の数学・理科教育課程関係者とのネットワーク構築も暫定的に実現した。
当初計画では、先方予定の集約会議は、平成28年秋までに予定されたが先方SEAMEO側で開催予算が確保できなかった結果、先方側都合で2017年へと集約会議日程にずれ込みが生じた。先方に同期することで日本の先導的役割を示す本研究においては、同期することが不可欠であり、研究期間の1年の延長を申請し、受理された経過にある。
特に本科研により共同を開始した理科側では、SEAMEO-RECSAMの理科教育課程基準(SEA-BES)の作成担当者を招聘し、日本国内でSEA-BESの検討と草稿の検討作業を国内の理科教育課程の専門家と行った。日本側より日本と世界の理科教育課程の動向を示し、理科教育課程基準の概要と基本的方針についての意見交換を行った。招聘後は電子メールを用いて継続的に改訂作業を行った。
この報告書作成時点では、2017年6月に日本とアセアン共同での最終報告書完成が予定されており、またガイドブックは、2017年度中に日本側が先導して編集する合意を得た段階にあり、これからその原稿依頼を各国に進める状況にある。この計画により、各国から日本側編纂ガイドブックに寄稿される道が開け、現在、すでに暫定的に存在する日本の先導的ネットワークはさらに充実することが確信される。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東南アジア教育大臣機構SEAMEO側の予算不足により、集約会合を先方側が半年延期したことで、当初予定の成果を年度内にまとめることはかなわなかった。他方、この遅れにより、この科研費により初めて参加しえた日本の理科教育関係者が、そのプレゼンスを十分に示すことができた。他方、研究代表者が集約会合向けに用意した経費は、先方延期に同期して研究推進する経費に充てることにした。
先方側が延期した点を除けば、当初予定のまま、共同研究成果が日本側プレゼンスを含む形で取りまとめられ、出版される状況にある。先方の動きに同期する目的で、研究期間を延長した過程で、すでに出版物に日本側の序文がSEAMEO側の最終成果に入る合意文書も作成されており、研究は順調に進展していると言える。
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| 今後の研究の推進方策 |
先方がこれまでの協議を前提に日本側と共同する限りにおいて、6月に東南アジア教育課程基準（数学・理科）が完成する見込みであり、それを前提に数学ガイドブックが今年度中に出版社へ入稿する見込みである。1年間の延長期間と、予算残額を有効に使い、先方と内容ブラッシュアップのための協議時間を尽くし、優れた成果と認められるように、そのとりまとめに邁進したい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
東南アジア教育大臣機構SEAMEO側の予算不足という先方側の問題により、集約会合を先方2016年内に実施することができず、先方と同期することで研究成果を得て、日本側の先導的ネットワークを樹立する本研究も、その結果として延期を余儀なくされた。ちなみに、2017年においてもSEAMEO側は最終的に集約会合予算が完全には確保できず、各国教育省が自前で予算をそれぞれに用意する自主的共同体制がよい意味で実現した。
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| 次年度使用額の使用計画 |
集約会合をふまえ、6月までにSEA-BES草稿を最終稿と日本側監修のもとで完成させるとともに、ガイドブックの原稿依頼を日本側主導で各国に行い、年度内にガイドブックを編纂し、入稿する。そのために旅費として50万円、SEA-BES最終稿、数学、理科合わせて200頁の印刷・出版に30万円、ガイドブックの編集経費に40万円の執行を予定する。
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