本研究は、小学校朝活動において行われる描画(スケッチ)が児童の創造性にどう資するか検証する目的をもつ。平成28年度は、埼玉県下二校の小学校で行っている朝活動におけるスケッチのこれまでの画像データ(平成24年度~)を、児童の定期的な回想記述記録、質問紙調査と相関させながら分析のためのデータベース構築を行った。平成29年度は、データ分析を今後進めていくため児童の能力特性と絵画表現との関わりを探る基礎的研究を附属小学校と連携して行った。ガードナーのMI理論に基づく質問紙調査を児童に実施し、絵画表現が学習環境を形成する重要な要素である「コミュニケーション能力」と深く関わることが確認された。
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