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2018 年度 実績報告書

終末期がん患者の口腔管理の重要性に着目した教育プログラムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 16K13582
研究機関九州歯科大学

研究代表者

高橋 由希子  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (10582778)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード終末期がん患者 / 専門的口腔管理 / 緩和医療 / palliative care / 歯科医療者に対する教育 / QOL (=quality of life) / 口腔関連QOL
研究実績の概要

「終末期がん患者の口腔管理の重要性に着目した教育プログラム」の開発に取り組んできた。このような終末期がん患者に応じた専門的な口腔管理プログラムは現状では実施されていない。教育プログラム内容は、事前研修、病棟研修、報告会の3部構成である。事前研修は体系的学習と実践的学習の2つからなり、患者への対応を重視した内容となっている。研修終了後、受講者は6日間の病棟研修を行い、それぞれの受講内容を報告会で共有する。
平成28年度に「終末期がん患者の口腔管理の重要性に着目した教育プログラム」を実施した。受講者は、一般診療所、病院、高齢者施設など様々な勤務形態の歯科医療者であった。事前研修の体系的学習では「ターミナルケア・全人的理解・全人的ケア」「在宅からみたターミナルケア」「緩和ケアで歯科医師および歯科衛生士の役割」について学習した。実践的学習では、「ターミナル患者と家族との関わり・ロールプレイ・ケーススタディ」「栄光ターミナル口腔ケア研究会による口腔ケア実習」を行った。事前研修終了後、受講者は「病棟研修」を6日間実施し、報告会を行った。
平成29年度は受講者からのプログラムの評価を得て、「終末期がん患者の口腔管理の重要性に着目した教育プログラム」の評価および改善を行った。日常業務に差支えがないよう、病棟研修は6日間を3日間ずつ2回に分ける等の改善を行い、より多くの歯科医療者が受講しやすい形態のプログラムとした。また、体系的学習および実践的学習の内容充実や時間配分を再考した。
平成30年度は、前年度に改善を行った「新・終末期がん患者の口腔管理の重要性に着目した教育プログラム」を開催した。病院勤務の歯科医療者が参加し、事前研修、病棟研修を受講し、研修報告会を実施した。
今後は、このプログラムが大学の卒後研修プログラムや現職者向けのフォローアップ研修でも使えるように内容を充実させていく予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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