研究課題
本研究の目的1である「知的障害特別支援学校における不登校児童生徒の実態を、調査研究から明らかにする。」については、H29年度に実施した調査研究の研究成果をJournal of Special Education Research に投稿していたが、H31年8月発行の第8巻第1号への掲載が決定した。この論文では、不登校の児童生徒が在籍している学校の比率を小学校・中学校と比べると特別支援学校(知的障害)の方が低い傾向があるものの、不登校児童生徒数の割合は特別支援学校(知的障害)の方が高い傾向があったこと、不登校になった原因が小学校・中学校と異なること、不登校児童生徒に対する組織的な校内支援が不足していること、を明らかにした。本研究の目的2である「知的障害特別支援学校において不登校になっている児童生徒の事例検討から、再登校や社会適応に向けた支援の在り方を明らかにするとともに、校内・校外における支援体制作りを提案する。」については、調査研究の協力校から11校を選定し、訪問調査を行った。この研究成果はH31年3月発行の福岡教育大学特別支援教育センター研究紀要に掲載された。この論文では、不登校児童生徒の個々の状況と支援体制についてまとめた。また、H29年度にJournal of Special Education Researchに投稿した不登校の知的障害児童生徒に関するレビュー論文は、H31年8月発行の第8巻第1号への掲載が決定した。知的障害児童生徒の不登校に関連する課題として、就学猶予・就学免除を含む不就学に関する論文を執筆し、学術専門誌に投稿予定である。
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Journal of Special Education Research
巻: 8 ページ: 印刷中
福岡教育大学特別支援教育センター研究紀要
巻: 11 ページ: 1-7