DNA修飾ナノ粒子超格子の単結晶を、レジンなどの固定法を用いずに、結晶の平衡系であるウルフ多面体形状を保ったまま直接乾燥により構造安定化することに成功した。 DNA修飾ナノ粒子超格子の水和状態におけるナノ粒子の体積率を変化させることで、直接乾燥後も構造を維持できる条件を検討した。その結果、水和状態においてナノ粒子体積率が高いときに、直接乾燥後も構造を維持しやすいことを発見した。更に、電子線照射により、超格子中のナノ粒子の表面のみが融解し、隣接粒子と融合することを発見した。本手法は、フォノニック結晶の前駆体作製法として有効であることを示した。
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