本研究では、力検出を用いた近接場光学顕微鏡の超高感度化・超高分解能化を実現するとともに、その原子分解能観察の機構を検討した。まず、 物質表面の構造と局在する近接場光の強度分布を原子スケールで超高感度・超高分解能に観察できることを実証した。試料表面としては、原子レベルで清浄で平坦な表面を用いる必要があり、サファイアの(0001)表面を取り上げた。また、近接場光分強度の探針・試料間距離依存性を検討し、近接場光が試料表面の原子の極近傍に局在していることを見出した。さらに、画像化機構を検討し、サファイア(0001)表面のアルミニウム原子が、原子レベルで画像化されていることを解明した。
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