本研究では,電子デバイスへの転用を念頭に置き,片方ブロックに異なる生分解性ポリマーを有し,ブロック間にメソゲン様分子を導入した3種のAB型生分解性ブロックポリマー (BCP)が形成する微細構造の解析を行った。 スピンコート膜に対する原子間力顕微鏡観察の結果,各BCP単独ではスピンコート後のアニーリング処理によって異方性構造が発現した。また,2成分混合系(AB +AB’)では第3成分(B’)の導入により,相分離が促進され,アニーリングを必要とせずに異方性構造が観察された。また,無機塩の添加によって,異方性を示す会合体が凝集し,ポリマー毎に異なる,より大きな構造を形成することを見出した。
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