研究課題
挑戦的萌芽研究
ナノサイズまで微細化された金属ナノ粒子は、巨視的な大きさの金属とは異なる興味深い性質を示す事が幅広い分野で報告されている。本研究では、金属ナノ粒子の表面に吸着する有機分子と金属の結合の性質について調べ、それを応用することによって、金属ナノ粒子を分散させた液体を用いた、塗布型の電子材料の開発を行った。これまでの研究では、高温で熱処理をすることが必要であったが、本研究で明らかにしたナノサイズの金属に特有の性質を利用すると、室温近傍で金属ナノ粒子が導体に変化することを実証した。
ナノ材料化学
ナノスケールに独自の特性を利用すると、溶媒を介して簡単に金属を成膜することが可能になり、幅広い分野に波及効果が期待できる。