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2018 年度 研究成果報告書

極薄酸化物層の超長周期秩序水和構造の形成と機能探索

研究課題

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研究課題/領域番号 16K13631
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 ナノ材料化学
研究機関国立研究開発法人物質・材料研究機構

研究代表者

佐々木 高義  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 拠点長 (70354404)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード遷移金属層状酸化物 / 酸化物ナノシート / 巨大水和膨潤 / 長周期配列 / 構造色
研究成果の概要

層状チタン酸化物および層状ペルブスカイトニオブ酸化物の板状結晶がアミンや有機アンモニウムイオン水溶液中で巨大水和膨潤し、層間距離が数nm~100nm超まで大きく拡大することを見出した。次にこれら膨潤結晶を含む溶液を浸透することで単層剥離していく過程を明らかにした。さらに得られた単層ナノシートが水溶液中で平行に配列し、電解質濃度を低減させていくとその間隔は数百nmに達し、極めてユニークな超長周期配列が形成されることが明らかになった。

自由記述の分野

ナノマテリアル

研究成果の学術的意義や社会的意義

無機層状結晶が大きな水和膨潤現象を示すことは、一部の粘土鉱物を除いて知られていなかった。今回、層状遷移金属酸化物が水溶液中でその層間隔が100nmを超える極めて大きな膨潤反応を示すことを明らかにしたことは、現象そのものの特異性に加え、剥離ナノシート化していく過程を理解する上で学術的に大きな意義がある。さらに得られた酸化物ナノシートが可視光を干渉できるレベルの超長周期構造を形成することも基礎科学的に大変興味深い現象であるとともに、得られる構造色を活用した応用展開も期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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