本研究では、低融点金属ナノ粒子が高濃度に分散したナノコンポジット材料を創成し(図1)、ナノコンポジット材料内における金属ナノ粒子のサイズ、濃度(充填率)を精密に制御し、高性能潜熱蓄熱材料としての機能制御を目指した。ポリイミド樹脂の改質時間を変化させることで吸着するビスマス(Ⅲ)イオン量を制御し、水素気流中で加熱したところ、12-25nmの単分散ビスマスナノ粒子を形成させることに成功した。また、ナノ粒子の融点はサイズの減少とともに降下し、これまで報告例のなかった大きなサイズ領域(12~26 nm)において、融点のサイズ依存性を明確化することに成功した。
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