本研究では、低アスペクト比ポアによる粒子形状測定能を検証した。まず、電子線描画法等の微細加工技術を駆使して、窒化シリコンメンブレン中に1個の細孔とサラウンド電極を組み込んだ電極挟込み型ポアを形成した。そして複雑な形状を有する数種の細菌についてポア計測を行った結果、ポアの直径を検出対象の細菌と近い大きさに設計することで、観測されるイオン電流波形には細菌表面の細かな形状が反映されることが分かった。以上の結果より、低アスペクト比ポアが単一粒子の形状測定に応用可能なセンサであることを明らかにすることができた。
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