本研究では、研究代表者が発見した開放的3Dナノ空間に存在する新規ケージ効果(=3Dナノ空間ケージ効果)を、空間内にトラップされたナノ粒子のダイナミック挙動及び空間壁面との相互作用の解析により解明した。さらに、この新規ケージ効果に基づいて液相中ナノ粒子の高秩序化させるナノ流体やナノ空間構造などの条件を独創的な実験系で明らかにした。これにより、液相中ナノ粒子の1粒子精度、長時間安定なアレイ化に取り組んだ。本研究の成果は、ナノ粒子の時空的精密制御に役に立ち、ナノ粒子とその特性を利用する分析化学、光デバイス、エネルギーやバイオ、医療などの幅広い科学分野へ波及効果は大きいと期待される。
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