本研究成果は、円偏光した(スピン角運動量を持つ)電磁波や螺旋面波を持つ(軌道角運動を持つ)電磁波や電子波が、物質中の電子の軌道角運動やスピン角運動量とどのように相互作用し、その違いや等価性はどこにあるのか、について、特に電子波の性質を調べるための基盤技術が確立されたことであり、このことは量子力学的な観点から広く学術的意義があるといえる。電子波が持つ軌道角運動と物質との相互作用が詳細にわかれば、将来的には、局所領域の磁性やスピン状態計測へ発展する可能性があり、材料解析レベルを向上に貢献する点で、社会的意義があるといえる。
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