研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、液体中で固-液界面近傍のナノ領域を局所的に冷却する光学的手法を提案し、実験とシミュレーションにより界面近傍の熱拡散や比熱などのパラメータを考察することである。冷却には有機色素分子であるローダミン101からのアンチストークス(AS)蛍光輻射時による冷却効果を使う。その結果、有機色素からのAS蛍光を用いて、レーザー冷却が可能であることを示した。冷却速度は3時間で3.4℃程度であった。これは、断熱的な条件で理論から予想される値よりずっと小さいが、熱拡散を考慮していないためである。
光機能性材料