研究課題
挑戦的萌芽研究
原子核準位を分裂させた放射性同位体ガンマ線源から原子核位置における磁場などを利用した偏光ガンマ線を生成し、その偏光状態・波形制御などの測定を実現することを目的とし、外部からの磁場などのパラメータと放射されるガンマ線の相関測定を可能とする高速MCS(Multi-Channel Scaler)システムを用いた時間分解スペクトル測定系を構築した。
量子ビーム
放射性同位体から放出されるカスケードガンマ線の相関時間スペクトルを測定後にソフトウェアによる処理で構成することが可能になった。特に、このシステムではマルチ入力でリストモードでの記録が可能であるため、複雑な多モードのγ線についてもそのエネルギーを同定することでそれらの相関を同時に測定することが可能となる。さらに、それらに加えて外部からの磁場・電流印加、トランスデューサーの速度変化などの情報との相関も測定するといった自由度の高いガンマ線領域の量子光学測定が可能となったものと考えられる。