水プラズマによる廃棄物無害化処理プロセスを対象とし、1万℃に及ぶ超高温環境での流動現象と物質分解機構や有害副生成物の再合成・輸送機構を再現・予測できるシミュレータを開発することを目的として研究を遂行した。プラズマと非電離気体が相互作用する領域における渦群形成過程およびその領域で均一核生成・不均一凝縮・粒子間凝集を経て集団的に生成する超微粒子群の反応非平衡・輸送過程をシミュレートすることに成功した。これらは磁場によって制御可能であることも明らかにした。また、金属・スラグ・フラックスが混在する系における溶融・表面変形・溶落ちおよびマランゴニ対流を伴う複雑流動現象のシミュレーションにも成功した。
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