この研究を通して,統計的不確定性が信頼性に基づく最適設計におよぼす影響を表すepistemic reliability indexを提案し,学術論文として発表することができた.統計的不確定性を考慮すると,従来の物理的不確定性のみを考慮した設計よりもより大きなマージンを必要とするが,この指標は,そのマージンを定量的に示すことができる.また,この指標は設計変数によらず,一定の値をとることを明らかにした.その結果,最適設計の過程で繰り返し計算をする必要がなく,計算負荷を抑えることができる.数値計算例だけでなく,スマート宇宙構造の設計にもこの指標を適用し,「見える化する指標」としての有効性を示した.
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