最大の目標である可分 Hilbert 空間上の不変部分空間問題に対する解決へのロードマップの作成、もしくは解決への糸口を見つけるという目標は達成できなかったが、本研究の方法で登場する選択関数についての知見と半閉部分空間に関するいくつかの成果が得られ、今後に繋げることができたと考えている。特に、主成果として、Uhlmannの補間的作用素平均を用いて2つの半閉部分空間を繋ぐpathを導入し、path の不変性に関する結果を得ることができた。補間的作用素平均として作用素p-幾何平均に特化することにより、新しい知見を得ることもできた。
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