本研究では流れの状況を理解するために粒子滞在時間を用いる.これをオイラー形式に直すことで,領域全てにおいての時間変化が分かる.研究には脈動流下において周期流れを持つ大動脈流れと,回転部位を含む流体機械流れを用いる.滞在時間の周期変化は流体場を用いて計算し続けることで得られる.出口境界における滞在時間は理論によって推定することができ,計算がこの数字よりも低いとは,入口から出口と繋がっていない領域があることを意味する.そしてその領域では滞在時間を計算した時間と同等になることから時間変動する区分の指標となる事がわかる.本研究では,この計算の精度についても検討し工夫を行った.
|