本研究では、発見が難しい早期型星(BA 型星)周りの惑星を検出する新たな手法を開発した。早期型星のスペクトルには吸収線がほとんど見られないため、中心星の視線速度を測定する視線速度法は適用できないが、逆に中心星のスペクトルに埋もれた惑星のスペクトルは検出しやすくなるため、惑星放射を直接検出できる可能性がある。このアイディアに基づき模擬データを作成して解析方法のシミュレーションを行った結果、地球大気の吸収線をきれいに取り除くことができれば中間赤外線(Mバンド)波長域において惑星スペクトルの検出が可能であることが分かった。今回開発した手法は、次世代大型望遠鏡を用いた観測で有用になると期待される。
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