本研究では研究代表者が米国Princeton大学と共同で開発しているAthena++コードの高速化と、自己重力ソルバなど新しい物理過程の実装に取り組んだ。動的スケジューリングによる新しい並列化や、現代的なハードウェアに合わせた最適化を行い、50万スレッド以上の非常に大規模な並列計算であっても高い絶対性能と並列性能を両立することに成功した。またFull Multigrid法に基づく自己重力ソルバを実装し、高速な大規模並列自己重力流体力学計算を可能にした。開発したコードやドキュメントはインターネット上で公開し、これを用いた講習会やユーザーズミーティングも行っている。
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