小型・軽量・安価という要請を満たす、137Cs由来のガンマ線源が存在する方向を検知する検出器システムを開発した。3 cm角の鉛ブロックの6面に取り付けられたGAGG:Ceシンチレータの計数パターンから線源の方向を推定する。目標とした22.5°以下の方向精度を達成した。カード型PC Raspberry Piによるデータ収集系と解析ソフトウェアを開発し、屋外でも動作を実証した。更に使いやすさの向上のため、4チャネルADCの基板を採用し、構造の最適化を行った。制御とモニタ用のスマートフォンアプリケーションも合わせて開発した。
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