研究課題
挑戦的萌芽研究
通常微細加工を用いて製作する超伝導検出器を、超伝導体の母材を機械加工で作成した。超伝導転移温度の高いニオブやニオブチタンなどの超伝導材料の板材を圧延して、加工することで従来の微細加工による物と比較して、100倍程度の体積を持つ超伝導検出器の作成に成功した。検出器の性能評価をするため電子回路を用いた読み出しシステムを構築してた。検出器を冷凍機に搭載して超伝導特性を評価し検出器として動作することを確認した。
超伝導検出器
分厚い超伝導体でとらえたエネルギーを従来の体積の小さな超伝導体に注入する構造を作る事で、エネルギー効率が高く感度の高い検出器が開発できるようになる。また、微細加工で取り付けができない超伝導材料を利用することが可能になる。開発した超伝導検出器は、十分な厚みを持つ超伝導体を曲げることができる基材上に取り付けた構造を持つ。これにより曲がった面などへの取り付けが可能であり、従来では実現出来なかっ円筒の表面にびっちりと検出器を取り付け、感度のない部分を最小化する等のセットアップが可能となった。