長距離光ファイバー伝搬により超短パルス光に付与される高分散がパルス幅を伸長する効果を利用し、スペクトルを時間の関数として計測する機構を研究した。実際には本手法による分光計測におけるファイバー長の依存性を定量的に明らかにし、さらに干渉スペクトルへの応用、周波数分解能の評価を行った。さらに簡単なモデルでファイバー長を適切なファイバー長を設計できることも見出した。 予定項目を早期に達成したので、実際の分光測定へと研究を展開した。別の研究課題である気体分子の振動ラマン分光への応用を試みた。実際には一桁ほどの感度不足が明らかとなったが、分光測定の方法自体を改善することで、実用可能であると期待できる。
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