研究課題/領域番号 |
16K13870
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
西村 太志 東北大学, 理学研究科, 教授 (40222187)
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研究分担者 |
矢部 康男 東北大学, 理学研究科, 准教授 (30292197)
井口 正人 京都大学, 防災研究所, 教授 (60144391)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 火山体 / 山体変形 / 歪み計 |
研究成果の概要 |
火山の火口近傍に設置可能な歪み計の開発を行った.歪みゲージとステンレス棒を利用した小型の歪み計を設計し,孔内に埋設された状態での歪み計の感度等を有限要素法による見積もった.火山爆発に伴う数時間程度の山体変形が報告されている桜島に,深さ20m深の孔井底に設置した.出力信号を100Hzサンプリングで連続収録した.数時間程度の時定数の山体変形はノイズに埋もれて記録できなかった一方,近地地震による周期1秒,振幅0.5 micro strain程度の信号は十分記録することができた.
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自由記述の分野 |
火山物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微小な山体変形を生む火山性圧力源の時空間変化を正確に測定するには,傾斜計よりも歪み計の方が適している.火口近傍に設置可能な小型歪み計が開発されれば,ブルカノ式噴火のように頻繁に発生し,かつ,マグマダイナミクスを観測研究で明らかにすることが可能となる.孔井での歪み計と岩盤とのカップリングなどの不明な点もあるが,現時点では,微小な山体膨張や収縮を捉えるに至っていない.
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