研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋における非線形系の秩序形成現象の役割を系統的に検討した研究は、我々のこれまでの一連の研究(Shimokawa and Matsuura, 2010; Shimokawa et al., 2014; Shimokawa and Matsuura, 2015)を除いてない。今回さらに、これを現実的な海洋大循環数値実験、観測データあるいは観測に準ずる同化データと比較し、非線形系の秩序形成現象の現実の海洋における存在と役割を明らかにした。この結果は、黒潮変動のメカニズムの解明に大きなブレークスルーを与えることができ、さらには、その将来予測にも資することができると考えられる。
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