本研究で開発した直交格子積み上げ法を採用した雲解像モデルは水平解像度を鉛直方向に一定・不変とする従来の大気モデルとは大きく異なり、雲の発達の再現に重要な下層の解像度を局所的に高めることを可能にする。特に3次元実験では2次元実験に比べて計算コストが大幅に増加するため、本研究で開発した雲解像モデルを3次元化することで計算コストの改善はより効果的となると考えられる。計算コストを抑えつつ下層の解像度を高めた実験が可能となるためより広い領域を対象とした実験を可能にし、次世代の全球雲解像モデル開発の起点となり、雲解像モデルを用いた様々な降水システムの特性解明や予報に寄与する。
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