研究課題
挑戦的萌芽研究
電子線ホログラフィーを用いることで、残留磁化から温度や磁場などの生成環境を紐解く岩石磁気学的手法を隕石中のナノメートルサイズの粒子に適用することに成功した。さらに、従来の隕石のバルク分析では隠れていた、構成粒子個々の残留磁化の可視化から生成環境を解読できることを示した。炭素質隕石中に含まれるマグネタイト粒子に着目し、残留磁化の温度依存性をその場観察した結果、経験した温度が高くなるに従って磁化の強さが変化することが分かり、46億年前にマグネタイトが生成した際の温度を決定することに成功した。
ナノ領域科学