研究代表者等は,推力・比推力を独立制御する単一ヘリカルアンテナ型電気推進用プラズマエンジンを提案した.単一アンテナのため,必ずしも効率が良くない.研究代表者は,アンテナの軸方向長を変化できる可変ピッチヘリカルアンテナを改善策として着想した.この課題の目的は,その有用性を実験的に調べることにある. 模擬実験装置用に実際に可変ピッチヘリカルアンテナを試作した.アンテナ長変化に対して,プラズマ生成密度の高周波電力・磁場依存性は変化し,アンテナ長の効果を示唆する結果が得られた.しかし,高周波磁場計測では波動の励起は確認されなかった.今後,効果の物理機構を追及する必要がある.
|