液相中で形成される超高密度・高圧なプラズマ状態を反応場として活用し、爆轟法では直接合成が困難であった数ナノメートルサイズのナノダイヤモンドの合成技術を開発することを目的に、(1)高効率ナノ粒子合成技術を開発し、(2)合成ナノダイヤモンドの光学的特性の評価、(3)形成メカニズムの解明を試みた。偏光制御したフェムト秒ダブルパルス列による液相レーザーアブレーションにより、シングルパルス列の場合に比べて生成量が約2.5倍となった。立方晶ダイヤモンド構造に加えて六方晶ダイヤモンド構造(ロンズデライト)から成る直径数nmのナノダイヤモンドの高効率合成に成功した。
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