研究課題
挑戦的萌芽研究
多核金属錯体のスピン状態の精密な計算を目的として、モンテカルロ法を使用して重要な電子配置を選択する理論の開発を行った。これらの分子では、遷移金属の3d軌道への電子の詰まり方(電子配置)が無数にあるため、重要な配置のみを高速に選択できなければ、スピン状態は計算不可能である。鉄2核と4核の錯体などに応用したところ、最初に準備した電子配置とは全く異なる電子配置が最終的に選択され、これまで計算されていなかったスピン状態を計算することができた。
理論化学