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2017 年度 実績報告書

含窒素五・六員環縮環化合物の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 16K13948
研究機関岐阜大学

研究代表者

村井 利昭  岐阜大学, 工学部, 教授 (70166239)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードメカノクロミズム / 5-アミノチアゾール / ピリジンオキシド
研究実績の概要

本研究では、含窒素複素環化合物として独自に開発した5-アミノチアゾールを基盤とする、特異な光物性を示す化合物群の創製を行った。その結果、チアゾールの2位に4-ピリジルオキシ基を組込み、5位にビス(4-メトキシフェニル)アミノ基を組み込んだ化合物がメカノクロミズムを発現することを明らかにすることができた。まずわれわれの確立した方法を用いて2-ピリジル5-アミノチアゾールを合成した。ついでmCPBAを用いた酸化反応で、N-ピリジルオキシドとした。得られた化合物はすりつぶすことで吸収波長が456 nmから498 nm、発光波長が527 nmから599 nmへ長波長シフトした。その発光色は元の黄緑色から橙色の蛍光へと変化し、さらにアセトン蒸気にさらすと元の黄緑色へと戻った。この発光色の変化は、結晶状態からアモルファス状態へと変化したためであると考えら、その変化は粉末X線回折測定でも確かめることができた。また一旦アモルファス状態に変化した固体を様々な溶媒蒸気に晒すと、発光色が変化した。この場合には、もとの結晶状態に戻ることはなく、わずかに異なる結晶系が形成されていることも粉末X線回折測定によって明らかにできた。さらにピリジルオキシドのクロロホルム溶液にB(C6F5)3の添加も行った。酸を添加していくと元の吸収が弱くなり、新たに100 nmほど長波長の吸収が観測された。また発光色は青色だったものが酸を加えると橙色へと変化した。このときの平衡定数が(1.6±0.9)×107 (M-1)であった。類似の手順を適用すると、従来では見積もりが困難なルイス酸の酸性度を比較しうることも明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] SYNTHESIS AND PHOTOPHYSICAL PROPERTIES OF 5-N-ARYLAMINOTHIAZOLES WITH SULFUR-CONTAINING GROUPS ON THE AROMATIC RING AT THE 2-POSITION2018

    • 著者名/発表者名
      Toshiaki Murai, Hidenori Furukawa, and Kirara Yamaguchi
    • 雑誌名

      Hetercycles

      巻: 97 ページ: ?-?

    • DOI

      10.3987/COM-18-S(T)28

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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