研究課題
挑戦的萌芽研究
光励起ケトンの新たな触媒機能の開拓を目指した検討を行い、モデル反応において想定した機構に基づくと考えられる高い触媒活性を示すことを明らかにした。しかし、物理化学的アプローチによる機構解析は途上であり、研究期間内に触媒作用の詳細を明らかにするには至らなかった。一方、合成化学的にはケトンと類似の化合物とされるイミンの、励起状態での振る舞いについて初期的な検討を行い、従来まで無視されてきた光物性の発見につなげた。この知見は、光化学に新たな領域を拓き得ると期待される。
有機化学