ポルフィリンメゾオキシラジカルのニッケル錯体を合成し、スピンクロスオーバーにより非常に強い強磁性体を得ることができた。オリゴラジカルへの展開として、フェニレンスペーサーで繋いだジラジカル・トリラジカル種を合成し、その磁気物性を調査した。 ポルフィリノイドラジカルの安定性についての一般性の検討として、安定アミニルラジカルの合成、高スピントリアミニルラジカルの合成、ヘリセン状・8の字型といった三次元構造をもつラジカル種の合成と物性解明をおこなった。また、アミニルラジカルの一電子酸化によって、カルベンと等電子体であるナイトレニウムイオン種の合成にも成功した。
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