本研究では最終的な目標として,直鎖状多座ホスフィンで支持されたパラジウム等の分子性金属鎖(EMACs)で被覆されたカーボンナノチューブ(CNT)複合材料の開発を目指し,その基礎研究として,meso/rac-dpmppm (Ph2PCH2P(Ph)CH2P(Ph)CH2PPh2)で支持されたPd4核及び8核鎖の溶液中での自己不斉認識を介した自己整列挙動や,直鎖型ビスイソシアニド連結配位子を用いたEMAC配位高分子に関する研究を行った。また,グラッシーカーボン等を基板材料としてPd8核錯体配位高分子をナフィオン(Nafion)で担持した化学修飾電極を作製し,その酸化還元応答について研究を行った。
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