• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

安定な1,4-ジイルジカチオンの発生/消失に伴うモノマー/ポリマースイッチング

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K13968
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 機能物性化学
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 孝紀  北海道大学, 理学研究院, 教授 (70202132)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード酸化還元 / カチオン / 色素 / オリゴマー / エレクトロクロミズム
研究成果の概要

ブタン-1,4-ジイルジカチオンは高活性であるために研究例が少ないが、申請者は安定な誘導体を独自に開発した。本研究では、酸化還元をトリガーとして、当該ジカチオン部位を可逆に発生/消失させることで、モノマーの重合/ポリマーの脱重合が可逆に進行する系を構築した。ここで、当該ジカチオン部位はアルケンの酸化的二量化で生成するため、反応性アルケン部分を複数組み込んだ分子が有用なモノマーとなる。また親水性置換基導入によって水中でのスイッチングを実現することで、ポリマーポリカチオンに更なる機能を付与した。

自由記述の分野

有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

シアニン色素に代表される有機π共役型カチオンは、可視領域での大きな吸収や水中での会合能など材料科学的に魅力的なモチーフであり、そのようなカチオン部位が一定の間隔で配列されたポリマーポリカチオンには、集約された状況下で発現する複合的な特性も期待されるものの、その詳細は未だに明らかにされていなかった。本研究は、そのようなa) ポリマーポリカチオンを安定な化学種として発生させる方法論を提供するばかりでなく、b)出発物となるモノマーへの可逆な脱重合が可能な系を確立した。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi