種々の無機半導体ナノ粒子と有機化合物を用いて、強吸着領域(化学吸着)から弱吸着領域(物理吸着)までの幅広い吸着様式を有するナノ構造体形成について研究を行った。強吸着領域では、複数の化学吸着基をもつビスフェノール誘導体を用いて、TiO2表面でナノキャビティー構造の形成を実証した。このナノキャビティーは光照射により電荷分布が変化するという特徴をもつ。さらに、弱吸着領域では、メチレンブルーが光誘起分子移動によりSrTiO3表面でH会合体を形成することを明らかにした。これらの結果は、界面ナノ構造体構築のための新たな知見を与えるものである。
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